稲盛和夫さんの「生き方~人間として一番大切なこと」を読了しました。
充実の人生と成功の果実をもたらす、ゆるぎなき指針。人間として正しい生き方を志し、ひたすら貫きつづける。それが、いま私たちにもっとも求められている・・・。混迷の時代に打ち込む、「生き方」という一本の杭。私たちの人生を成功と栄光に導き、また人類に平和と幸福をもたらす王道とは何か?二つの世界的大企業・京セラとKDDIを創業した著者が語りつくす、渾身の人生哲学。 <出版社より>
これまで、稲盛さんには講演CDで接していました。
しかし、本書でその真髄に触れた気がします。
世に出て2年経っていますが、凄まじい本でした。
一読していれば、目次を読んだだけで背筋が伸びます。
- <目次>
- プロローグ
- 混迷の時代だからこそ「生き方」を問い直す
- 魂を磨いていくことが、この世を生きる意味
- 単純な原理原則が揺るぎない指針となる
- 人生の真理は懸命に働くことで体得できる
- 「考え方」を変えれば人生は180度変わる
- 心に描いたものが実現するという宇宙の法則
- 人類に叡智をもたらしつづける「知恵の蔵」がある
- 自己を厳しく律しつづける「王道」の生き方をせよ
- 第1章 思いを実現させる
- 求めたものだけが手に入るという人生の法則
- 寝ても覚めても強烈に思いつづけることが大切
- 現実になる姿が「カラーで」見えているか
- すみずみまでイメージできれば実現できる
- 細心の計画と準備なくして成功はありえない
- 病気になって学ばされた心の大原則
- 運命は自分の心次第という真理に気づく
- あきらめずやり通せば成功しかありえない
- 努力を積み重ねれば平凡は非凡に変わる
- 毎日の創意工夫が大きな飛躍を生み出す
- 現場に宿る「神の声」が聞こえているか
- つねに「有意注意」の人生を心がけよ
- あふれるほどの夢を描け、人生は大飛躍する
- 第2章 原理原則から考える
- 人生も経営も原理原則はシンプルがいい
- 迷ったときの道しるべとなる「生きた哲学」
- 世の風潮に惑わされず、原理原則を死守できるか
- 知っているだけではダメ、貫いてこそ意味がある
- 考え方のベクトルが人生すべての方向を決める
- 自分の人生ドラマをどうプロデュースするか
- 現場で汗をかかないと何事も身につかない
- ただいま、このときを必死懸命に生きる
- 「好き」であればこそ「燃える」人間になれる
- 自分に打ち勝ち前に進め、人生は大きく変わる
- 複雑な問題も解きほぐせばクリアに見えてくる
- 国際問題、国家間の摩擦も単純に発想してみる
- 外国との交渉は常識より「リーズナブル」
- 第3章 心を磨き、高める
- 日本人はなぜその「美しい心」を失ってしまったか
- リーダーには才よりも徳が求められる
- つねに内省せよ、人格を磨くことを忘れるな
- 心を磨くために必要な「六つの精進」
- 幼い心に感謝の思いを植えつけた「隠れ念仏」
- どんなときも「ありがとう」といえる準備をしておく
- うれしいときは喜べ、素直な心が何よりも大切
- トルストイも感嘆した仏教説話が描く人間の欲深さ
- 人を惑わせる「三毒」をいかに断ち切るか
- 「正剣」を抜いたら成功、「邪剣」を抜いたら墓穴を掘る
- 働く喜びは、この世に生きる最上の喜び
- お釈迦さまが説く「六波羅蜜」を心に刻め
- 日々の労働によって心は磨かれる
- 労働の意義、勤勉の誇りを取り戻そう
- 第4章 利他の心で生きる
- 托鉢の行をして出会った人の心のあたたかさ
- 心の持ち方ひとつで地獄は極楽にもなる
- 「他を利する」ところにビジネスの原点がある
- 利他に徹すれば物事を見る視野も広がる
- 毎夜自らの心に問いかけた新規事業参入の動機
- 世のため人のためなら、すすんで損をしてみる
- 事業の利益は預かりもの、社会貢献に使え
- 日本よ、「富国有徳」を国是とせよ
- このまっとうな「美徳」を忘れてしまっていないか
- いまこそ道徳に基づいた人格教育へとシフトせよ
- 同じ歴史をくり返すな、新しい日本を築け
- 自然の理に学ぶ「足るを知る」という生き方
- 人類が目覚めたとき「利他」の文明が花開く
- 第5章 宇宙の流れと調和する
- 人生をつかさどる見えざる大きな二つの力
- 因果応報の法則を知れば運命も変えられる
- 結果を焦るな、因果の帳尻はきちんと合う
- 森羅万象を絶え間なく成長させる宇宙の流れ
- 偉大な力がすべてに生命を吹き込んでいる
- 私はなぜ仏門に入ることを決意したか
- 不完全でもいい、精進を重ねることこそが尊い
- 心の中心に真理とつながる美しい「核」がある
- 災難にあったら「業」が消えたと喜びなさい
- 悟りを求めるより、理性と良心を使って心を磨け
- どんなちっぽけなものにも役割が与えられている
- 人のあるべき「生き方」をめざせ、明るい未来はそこにある
- あとがき